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探鳥回顧録その2 [(p'nympha)]

さて前回の続きです。鳥枯れの季節、この時期をなんとか、やり過ごす為、ひっぱりま~す。

”ピーたん”を、やっと撮る事が出来、一応目標は達成できましたが、人(自分ですけど)の欲は、きりがないですね。もっと綺麗に撮りたい、なんて思っちゃうんです。今までの囀りや、飛んで行く方向などから、飛んで行った逆方向の位置なら、もっと見られるはず(鳥の習性から考えて)と思い。待つ位置を替えました。ただ何処にあるか分からない巣に、誤って近付かないように、初めは山から遠い位置にしました。

予想は、的中。おりしも、”ピーたん”のお子ちゃまも、生まれたようで、餌を運ぶ姿が見られるようになりました。でも撮れた画像は、前被りだったり、空抜けだったりで綺麗に撮れません。

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しかし、”ピーたん”の行動を見ていると、巣があると思われる大凡の範囲(巣を探す為、近くに行くような事は絶対にしませんよ)や、良く止まる枝がある事が分かりました。そこで、巣に近づかない位置で見易い場所に少しだけ移動しました。巣は、下の写真の右側の山の中腹にあるようです(巣は全く見えません)。

”ピーたん”は、餌を咥えて、まず巣から少し離れた枝に止まります。(中央に居ます)。

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そして数分間、そこで安全を確認します。

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安全が確認されると、巣の方向へ飛んで行きます。

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よく、背を伸ばしたり、引込めたりもします。

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獲って来る餌は、殆どがミミズです。

採餌場所は、山の中腹や

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湿った道の脇などです。

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採餌場所は、クロツグミと良く似ています。

写真を、良く見ると2個体撮れているようです。雄と雌だと思います。”ピーたん”は、雄も雌も子育てをするようですね。また抱卵も、交代でするようです。(囀りは交代の合図のような気もします。)なを、この間、”ピーたん”は1度も囀っていません(地鳴きがあるのか分かりませんが、それもありません)。餌を持っているからではなく、それ以外の時も、囀りや(地鳴き)は一切ありませんでした。

これじゃあ探しても、見付けられないですね。移動した場所は、今まで居た場所から100mくらいしか離れていません。100m離れただけで、全く見られないんだから、この鳥を探すのは、ほんとに根気がいります。

子育て中の”ピーたん”に、あまりべったりくっついていると(遠目からですが)、鳥にストレスをあたえるので観察は3日間(1日数時間)だけにし、後はゆっくり子育てに励んでもらう事としました。

探鳥を始めて4年で、まだ経験が少なく、分からない事が色々とありますが、経験を積み重ねるにつれて色々と分かって来ました。今回、”ピーたん”や”サンちゃん”の子育てを見て思ったのですが、”巣に人が近付くと育児放棄する危険性が高い”と言われていますが、ある程度、節度をもって観察すれば、それ程でもない事。それよりも、”人の臭いなどによって天敵となる、蛇やカラスなどを、誘引し、雛が襲われる可能性が高まる”。という事が分かってきました。当地でもCMさんが張り付いている所は、高い確率で蛇にやられたようです(聞いた話もありますが)。

したがって、観察は短時間にし、出来るだけ人の臭いが付かないようにするとか、食べカスを落とさないとか、ゴミは必ず持ち帰る、等の配慮をすれば、繁殖への影響は、かなり抑えられると思います。(人が沢山集まると、無理ですけどね)。

その点、この場所は、山から水が流れ落ち、道にも水が流れている場所なので、水が人の臭いを流してくれる効果が期待でき、条件的には、いい場所だと思いました。(もちろん、食べカスやゴミなんか落としてませんよ)。結局、蛇やカラス(猛禽類も)は一度も見ませんでしたし、野鳥は沢山います。また、幼鳥も沢山見られました。本当に野鳥にとっては、いい所なんだと思います。なので、多くの人が集まる事によって、この自然が破壊されたく無いのです。

はい、今回は、此処までで~す。まだ続きますよ。

”ピーたん”は、保護が必要な希少種で絶滅が危惧されています。それに加え、巣に人が近づくと育児放棄する危険が、かなり高い鳥さんです。前回書いたように以前、当地でも300名程のCMさんが集まり、大問題になりました。また昨年近畿地方でも同様に300名程のCMさんが集まり、大混乱になったそうです。300名も集まったら地元の方に迷惑がかかりますし、立ち入り禁止になると思います。

今回は繁殖も終わり、”ピーたん”は、この地を離れ、見られなくなった事を確認しましたので、記事にする事にしました。探しても無駄だと思います。ただ念の為、検索等に引っ掛からないように鳥の名前は、一切記載しません。あくまで”ピーたん”です。

コメント欄は開けておきますが、承認制にしますので、鳥の名前は記載しないよう協力を、お願いします。816000000000000なんて書くのはいいですよ。この場所は、昔見られた場所とは、全く違う所で、私しか知らない場所です。話す気もありませんので問題ないと思いますが、念の為、宜しくお願いします。

つづく


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