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羽衣について [サンコウチョウ]

サンコウチョウの齢による羽衣の違いが、BIRDER誌に解説されていると
大先生からお聞きして、さっそくBIRDER誌7月号を購入して勉強しました。
サンコウチョウの雄には3タイプの羽衣が存在する事は知っていました。
1、尾が長く体の色が黒っぽい(黒紫色)個体。”黒長雄”。
2、尾が短く体の色が黒っぽい(黒紫色)個体。”黒短雄”。
3、尾が短く体の色が茶色で雌に近い個体。”茶短雄”。
”茶短雄”は、前年生まれの第1回夏羽で、歳が経つにつれて”黒長雄”又は
”黒短雄”になるそうです。なるほど!。

当地にはサンコウチョウが多く生息していますが、殆どが”黒長雄”で
”黒短雄”は、見た覚えがあまりないです。(尾が短めの個体はいましたが)。

●サンコウチョウ”黒長雄”タイプです。
サンコウチョウ1706cc30.jpg

サンコウチョウ1706ia50.jpg

そんな事言っても、そんな簡単に他の羽衣の個体が見られる訳は無い。
なんて思いながら、里山に行ってみました。
この日は、最高気温34.7℃。里山は渓流沿いで直射日光があたらないので、30℃くらい
なんですが、湿度は高くてムシムシ状態。でも3時間ほど粘りましたよ。
サンコウチョウは、時々遠くを通過するくらいで殆ど囀りません。気分が悪くなり、
もう限界、諦めて帰ろうとした時、こんな囀りが聞こえました。

サンコウチョウや、オオルリは囀りに個性があって、場合によっては個体識別ができます。
サンコウチョウは、特に”ホイホイ”の速さに個性があって、ゆっくり”ホイホイ”や
早い”ホイホイ”があります。今回のサンコウチョウは、ここで初めて聞く囀りです。
でも何回ホイホイ言うんだ。最初の”ホイホイ”は普通ですが、後の方は異常なほど
高速”ホイホイ”。なので、これが普通のサンコウチョウの囀りと思わないで下さいね。

しばらくして、近くにやってきてくれました。

●これ雄第1回夏羽 ”茶短雄”ですよね。
アイリングが大きくて色も鮮やか。体の色は暗茶色(雌より少し暗め)。尾は短い。
サンコウチョウ1707ai35.jpg

サンコウチョウ1707an35.jpg

サンコウチョウ1707ah57.jpg

●ちなみに、これは雌です。
サンコウチョウ雌1706gb40.jpg


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