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冬から夏へ [野鳥]


当地では、真冬でも、ツバメ、イワツバメ、ヒメアマツバメが見られる為、
ツバメを見ても季節を感じられない、変な地域なのですが、
最近は、鳴きながら追いかけっこをしていたり、泥集めをしている
ツバメが見られるようになり、渡ってきたツバメが増えてきた感じです。

それに加えアマツバメの群れが飛来し、いよいよ春を感じられるようになりました。
●アマツバメです。(曇天で真っ黒になってしまいましたが)。
アマツバメ2203aa30s.jpg

アマツバメ2203ab20s.jpg

4月10日頃には、オオルリ、キビタキ等の夏鳥が飛来してくると思います。

●さて、前回載せたヒレンジャクですが、その後しばらく滞在しているようです。
 結局、群れは4羽でした。
ヒレンジャク2203bb35s.jpg

ヒレンジャク2203ba35s.jpg

冬鳥は、少なくなって今は鳥枯れの時期で、しばらく寂しくなります。

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早春の河川敷 [野鳥]


ホオジロガモを観察していた場所には、ミコアイサもいました。
2月初旬は、4羽(雄1、雌タイプ3)だったのが、徐々に数が増え、
4羽が5羽に、5羽が6羽に、最終的に
3月初旬には10羽になりました。
どうも、6羽のグループと4羽のグループが合流したようです。
ミコアイサも、群れになって渡っていくのでしょうか?。
ミコアイサ2203ab30t.jpg

●ミコアイサの全ては検証してませんが、雄成鳥生殖羽2羽、雌成鳥7羽、
 雌1st win.1羽だと思います。
 後ろから2番目の子、雨覆の色が少し暗色です。雌1st win.だと思います。
ミコアイサ2203bc50t.jpg
この写真では1番左です。
ミコアイサ2203bb57t.jpg
この7羽は全て成鳥です。
ミコアイサ2203be30t.jpg
ミコアイサも、ホオジロガモ同様近くに行くと直ぐに飛んで行ってしまいます。
300~400m先に着水するのも同じ。ただ、ホオジロガモよりは少し警戒心が
薄い感じです。今回ホオジロガモ優先だったので、あまり写真は撮れませんでした。
ミコアイサも、ホオジロガモも潜水採餌ガモなので、直ぐに潜ってしまいます。
また直ぐに飛ぶし、飛翔が多いのは、その為です。まあ、それの方が識別には
いいのですが。

●次はクサシギです。
 今年はクサシギがあまり見られなかった(工事の影響で通行止め)
 のですが、別の場所に居ました。
 最初は、
群れで飛んでいたのでハマシギかと思いましたが、
 尾の先端の黒斑からクサシギと分かりました。
クサシギ2202aaa50s.jpg
クサシギは、普段は単独行動が多いのですが、渡る時は集まって群れで渡る
そうなので、もうすぐ渡るのでしょうね。本流の先の中州なので近づけません。
クサシギ2202ab25s.jpg
左上に燕が飛んでいますが、昨年末からずっと滞在している越冬つばめです。
ここに渡ってきた燕が来ても分からないです。
住宅街で見られるようになると、渡ってきたのがわかるのですが。
どうも、当地では季節感がなくて・・・。

●最近は、イカルチドリの鳴き声を、良く聞くようになりました。
 ただ、見つけるのは容易ではありません。
 やっと見つけると、シロチドリとイカルチドリが縄張り争いをしていました。
 左:シロチドリ、右:イカルチドリ
イカルチドリ・シロチドリ2203aa25s_e.jpg
結局、イカルチドリはシロチドリに追い払われました。
イカルチドリ・シロチドリ2203ac25s.jpg

イカルチドリ・シロチドリ2203ab25s.jpg

●昨年はレンジャクの当たり年だったのですが、今年は無理かなと思いながらも
 ヤドリギの監視は、続けていました。3月上旬。
ヒレンジャク2203aa57s.jpg

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帰ってきたホオジロガモ。 [ホオジロガモ]


前々回、掲載しました行方不明だったホオジロガモが帰ってきました。
2月25日、月一の病院の帰りにMFに寄った所、前回と同じ場所に
ホオジロガモ8羽を発見、ただ前回同様、遠いうえ空気の揺らぎが大きく
まともな、画像は得られませんでした。
ただ、8羽の構成は、雄成鳥生殖羽2羽、雄1年目冬(1st win.)2羽、雌4羽で
ある事が分かりました。
ホオジロガモ2202bi25s.jpg
飛翔です。ホオジロガモは7羽(1羽だけミコアイサ雌が混じってます)。
8羽全ては入りませんでした。
ホオジロガモ2202bd57s.jpg

その後27日には、雌3羽が抜け5羽の群れになりましたが、3月に入ってからは、
この5羽が行くたびに見られるようになり、前回よりマシな画像が得られたので
纏めておきます。ただやはり警戒心は強くて容易に近づけません。

★その前に。
 野鳥(特にカモ)の羽衣について記載します。
 鳥は繁殖期になると、メスの気を引くため綺麗な羽衣になります。
 これを夏羽といいます。
それに対し、非繁殖期の羽衣を冬羽といいます。
 ただカモの場合は秋から冬にかけ換羽を行い、真冬には綺麗な羽衣(夏羽)
 になります。冬に夏羽ではおかしいという事で、カモの場合は
 生殖羽(又は繁殖羽)といいます。
 非繁殖期の羽衣は、非生殖羽(又は非繁殖羽)=エクリプスといいます。
 
 夏羽=生殖羽(繁殖羽)。
 冬羽=非生殖羽(非繁殖羽)=エクリプス 。
 という事になります。

 カモが繁殖可能になるのは、殆どの種で生まれてから1年(満年齢で1歳)です。
 したがって幼鳥も、冬~春に幼羽→1回非生殖羽→1回生殖羽に換羽します。
 (時期的に成鳥からは少し遅れますが)。

 ここからが、分かりにくいのですが、
 潜水採餌カモは、1回生殖羽に換羽するのが遅い為、春になっても
 幼羽や1回非生殖羽と同様な羽衣の種が多く存在します。
 その為、1回生殖羽とは表記せずに1年目冬(1st win.)と表記しています。
 (当ブログも)。
 この1年目冬は、生殖羽や非生殖羽とは関係なしで、冬に見られる羽衣という
 意味になります。したがって1年目冬には、幼羽、1回非生殖羽、1回生殖羽、
 1回生殖羽移行中の全ての羽衣を含みます。
 この表記は、1年目では羽衣に変化の少ないカワアイサ雄とか
 潜水ガモの雌について表記するには便利な表現ですが、
 1回冬羽と混同される為、混乱を招く原因にもなります。

 明らかに幼羽、1回非生殖羽、1回生殖羽(移行中も含め)が分かる羽衣
 については、
潜水採餌ガモであっても、1年目冬(1st win.)は
 使わない方がいいと私は思います。
 但し、羽衣が分からない場合は便利な表記でもある為、
 今後も
1年目冬(1st win.)を使っていくと思います。

 ただ、
1年目冬(1st win.)は、1回冬羽ではない事を承知願います。
 
★さて、本題に戻りますが、ホオジロガモの場合は、冬~春にかけて
 幼羽→1回非生殖羽→1回生殖羽に換羽します。移行途中の羽衣を
 いくつか紹介します。(同じ個体では、ありません)。
●2020/1/22撮影。この個体は雄ですが、殆ど幼羽or1回非生殖羽で
 頬の白斑もありません。
ホオジロガモ2001ac25s.jpg

●2022/1/3撮影。この個体は、胸が白くなり頬の白斑も出てきています(矢印の子)。
ホオジロガモ2201ag25s.jpg

●今回の個体、2022/3/5撮影。1回生殖羽移行中の個体は2個体いて、
 どちらも、頬の白斑がしっかり出ていて体も白くなり生殖羽に近くなっています。
ホオジロガモ2203ar16tc_e.jpg

左から2番目が、雄1回生殖羽移行中個体b、3番目が個体aです。
ホオジロガモ2203bj25t.jpg

一番左側の個体が、雄1
回生殖羽移行中個体aです。2番目が個体bです。
ちなみに3,4番目が雄成鳥生殖羽。5番目が雌成鳥です。
ホオジロガモ2203ai25t.jpg

前々回、変な事を書いてしまったのは、ホオジロガモ雄1回が、ここまで成鳥に
似た羽衣になるという認識が無かったからであり、1st win.という表記が
あるため、潜在意識があったからだと思います。


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カモメが居ない。 [野鳥]


2月中旬、例年なら河口にカモメがやってくるので、見に行ってきましたが、
1羽しか確認出来ませんでした。多い時には1000羽近くいるのに
何処にいってしまったのでしょう。
1月末に行ったときは数百羽いましたが、別の目的だったのと時間が無かったので
暫く居ると思い、写真は撮りませんでした。
その後、ホオジロガモの捜索で、暫く行けなかった間に何処かに
行ってしまったようです。

今シーズンは、希少種は多いのに普通種が少ないのですが、河口も同じです。
どうなっているのでしょうか。

●富士山が綺麗に見えていたので(遠くに飛んでいるのはミサゴです)。
富士山・ミサゴ2202aa57s.jpg

●南アルプスも綺麗に見えてました。(飛んでいるのはアオサギです)。
アオサギ2202aa45s.jpg

●もう1枚。(飛んでいるのはチュウヒです)。
チュウヒ2202ca50s.jpg
チュウヒ、上と同じ個体です。
チュウヒ2202cb30s.jpg

チュウヒ2202cc30s.jpg
※チュウヒは当地では毎年数羽の越冬個体が居るので、良く見られるのですが、
 全国的にみると個体数は少ない希少種です。そこらじゅうで工事をしていますが
 貴重な生息地を壊すような 自然破壊は、やめてもらいたいです。

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