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探鳥回顧録最終回 [(p'nympha)]

さて前回の続きです。今回が最終回です。

しばらく、”ピーたん”の観察は、お休みしていましたが、そろそろ巣離れする頃と思い、行きました。でも、姿が見えません。ただ山の上の方で、何かの幼鳥の鳴き声が聞こえます。鳴き声は2箇所で聞こえる事もあり、複数いる事が分かります。また、鳴き声は、聞こえる方向が変わる事から移動している事が分かりました。最も近くに来たときの鳴き声をお聞きください。

しかし、近くから声が聞こえても、姿は全く見えません。どうも地上か、広葉樹の低木の葉陰を徘徊しているようです。そして、この子が近くに来た時、やっと親鳥を見つけました。

これは、餌を獲る前です。

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地上で餌を獲った所です。(これは前回の載せた写真です。)

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この後、鳴き声の方向に飛んで行くのを確認し、それと共に鳴き声は、しなくなりました。鳴き声は”ピーたん”のお子ちゃま(幼鳥)だと思います。(ただ100% ”ピーたん”だとは言い切れませんけど)。”ピーたん”は、”お腹すいたよ~”って鳴いていたのでしょうか。そういえば、なんとなく親鳥の囀りに似ています。

これで、ちゃんと子育てしている事も分かりましたし、繁殖は、上手くいっているようです。

話は、変わりますが”ピーたん”は、何処で水浴びをしているのか、今まで全く分かりませんでした。近くには渓流が流れ、水浴びをする所は、沢山あるので、渓流の見えない所で水浴びしていると思ってました。ただ渓流でクロツグミやサンコウチョウは見ても”ピーたん”は見られませんでした。でもこの日、突然山から道に降りて来て。

周りをキョロキョロ。安全確認しているようです。

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そして、こちらにピョンピョンと向かって来ます。私は、お邪魔虫なので怒られるのかと思ってチョット焦りました。

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すると、バシャ、バシャと!

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水浴びだったのです。でも此処に水なんてあったっけ!

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でも、やっぱり水浴びでした。

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水浴び後は、こんなになっちゃいました。

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後で確認したのですが、このような水溜りが、あちこちにありました。(他の鳥も水溜りで水浴びをする事が多いですね。その方が安全なんでしょう)。

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しっかり、子育てもしているようなので、この後は、しばらく行きませんでした。(ほんとは、お子ちゃまも見たかったのですが、天気が悪かったり、用事があったりで)。1週間くらい後に行って見ましたが、もう姿も鳴き声もありませんでした。何日か行きましたが見られません。雛も巣離れしたので、何処かに移動したのではないかと思います。(最初に行った時、一度だけ、ちらっとそれらしき姿を見たので居たかもしれませんが、その後は全く見られなくなりました)。

今回で、このシリーズは、おしまいです。今回、このような貴重な経験をさせて頂き、”ピーたん”には、お邪魔だったと思いますが、”ありがとう”と言いたいと思います。これからも元気で、また来年も元気な姿を見せて欲しいと思います。

長々と、お付き合いありがとうございました。

”ピーたん”は、保護が必要な希少種で絶滅が危惧されています。それに加え、巣に人が近づくと育児放棄する危険が、かなり高い鳥さんです。前回書いたように以前、当地でも300名程のCMさんが集まり、大問題になりました。また昨年近畿地方でも同様に300名程のCMさんが集まり、大混乱になったそうです。300名も集まったら地元の方に迷惑がかかりますし、立ち入り禁止になると思います。

今回は繁殖も終わり、”ピーたん”は、この地を離れ、見られなくなった事を確認しましたので、記事にする事にしました。探しても無駄だと思います。ただ念の為、検索等に引っ掛からないように鳥の名前は、一切記載しません。あくまで”ピーたん”です。

コメント欄は開けておきますが、承認制にしますので、今回も鳥の名前は記載しないよう協力を、お願いします。”816兆”なんて書くのはいいですよ。この場所は、昔見られた場所とは、全く違う所で、私しか知らない場所です。話す気もありませんので問題ないと思いますが、念の為、宜しくお願いします。

おしまい。


タグ:ピータン

探鳥回顧録その2 [(p'nympha)]

さて前回の続きです。鳥枯れの季節、この時期をなんとか、やり過ごす為、ひっぱりま~す。

”ピーたん”を、やっと撮る事が出来、一応目標は達成できましたが、人(自分ですけど)の欲は、きりがないですね。もっと綺麗に撮りたい、なんて思っちゃうんです。今までの囀りや、飛んで行く方向などから、飛んで行った逆方向の位置なら、もっと見られるはず(鳥の習性から考えて)と思い。待つ位置を替えました。ただ何処にあるか分からない巣に、誤って近付かないように、初めは山から遠い位置にしました。

予想は、的中。おりしも、”ピーたん”のお子ちゃまも、生まれたようで、餌を運ぶ姿が見られるようになりました。でも撮れた画像は、前被りだったり、空抜けだったりで綺麗に撮れません。

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しかし、”ピーたん”の行動を見ていると、巣があると思われる大凡の範囲(巣を探す為、近くに行くような事は絶対にしませんよ)や、良く止まる枝がある事が分かりました。そこで、巣に近づかない位置で見易い場所に少しだけ移動しました。巣は、下の写真の右側の山の中腹にあるようです(巣は全く見えません)。

”ピーたん”は、餌を咥えて、まず巣から少し離れた枝に止まります。(中央に居ます)。

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そして数分間、そこで安全を確認します。

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安全が確認されると、巣の方向へ飛んで行きます。

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よく、背を伸ばしたり、引込めたりもします。

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獲って来る餌は、殆どがミミズです。

採餌場所は、山の中腹や

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湿った道の脇などです。

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採餌場所は、クロツグミと良く似ています。

写真を、良く見ると2個体撮れているようです。雄と雌だと思います。”ピーたん”は、雄も雌も子育てをするようですね。また抱卵も、交代でするようです。(囀りは交代の合図のような気もします。)なを、この間、”ピーたん”は1度も囀っていません(地鳴きがあるのか分かりませんが、それもありません)。餌を持っているからではなく、それ以外の時も、囀りや(地鳴き)は一切ありませんでした。

これじゃあ探しても、見付けられないですね。移動した場所は、今まで居た場所から100mくらいしか離れていません。100m離れただけで、全く見られないんだから、この鳥を探すのは、ほんとに根気がいります。

子育て中の”ピーたん”に、あまりべったりくっついていると(遠目からですが)、鳥にストレスをあたえるので観察は3日間(1日数時間)だけにし、後はゆっくり子育てに励んでもらう事としました。

探鳥を始めて4年で、まだ経験が少なく、分からない事が色々とありますが、経験を積み重ねるにつれて色々と分かって来ました。今回、”ピーたん”や”サンちゃん”の子育てを見て思ったのですが、”巣に人が近付くと育児放棄する危険性が高い”と言われていますが、ある程度、節度をもって観察すれば、それ程でもない事。それよりも、”人の臭いなどによって天敵となる、蛇やカラスなどを、誘引し、雛が襲われる可能性が高まる”。という事が分かってきました。当地でもCMさんが張り付いている所は、高い確率で蛇にやられたようです(聞いた話もありますが)。

したがって、観察は短時間にし、出来るだけ人の臭いが付かないようにするとか、食べカスを落とさないとか、ゴミは必ず持ち帰る、等の配慮をすれば、繁殖への影響は、かなり抑えられると思います。(人が沢山集まると、無理ですけどね)。

その点、この場所は、山から水が流れ落ち、道にも水が流れている場所なので、水が人の臭いを流してくれる効果が期待でき、条件的には、いい場所だと思いました。(もちろん、食べカスやゴミなんか落としてませんよ)。結局、蛇やカラス(猛禽類も)は一度も見ませんでしたし、野鳥は沢山います。また、幼鳥も沢山見られました。本当に野鳥にとっては、いい所なんだと思います。なので、多くの人が集まる事によって、この自然が破壊されたく無いのです。

はい、今回は、此処までで~す。まだ続きますよ。

”ピーたん”は、保護が必要な希少種で絶滅が危惧されています。それに加え、巣に人が近づくと育児放棄する危険が、かなり高い鳥さんです。前回書いたように以前、当地でも300名程のCMさんが集まり、大問題になりました。また昨年近畿地方でも同様に300名程のCMさんが集まり、大混乱になったそうです。300名も集まったら地元の方に迷惑がかかりますし、立ち入り禁止になると思います。

今回は繁殖も終わり、”ピーたん”は、この地を離れ、見られなくなった事を確認しましたので、記事にする事にしました。探しても無駄だと思います。ただ念の為、検索等に引っ掛からないように鳥の名前は、一切記載しません。あくまで”ピーたん”です。

コメント欄は開けておきますが、承認制にしますので、鳥の名前は記載しないよう協力を、お願いします。816000000000000なんて書くのはいいですよ。この場所は、昔見られた場所とは、全く違う所で、私しか知らない場所です。話す気もありませんので問題ないと思いますが、念の為、宜しくお願いします。

つづく


タグ:ピータン

探鳥回顧録 [(p'nympha)]

今年は、里山ばかり行っていました。目的は、ある鳥の生態を観察するためです。

ただ、チョット問題がありまして、記事に出来なかったのですが、繁殖も終了(成功したと思います)し、もう見られなくなったのと、忘れそうなので記事にする事にしました。

情けない事に、この鳥が以前、当地で繁殖していた事を、今年5月までは知りませんでした。フィールドである方とお話している中で出て来た鳥さんです。ネットで調べると確かに10年以上前に見られたようです。ただ、その時、全国各地から300名程のCMさんが押し寄せ、現地は大混乱。不安や苦情が多数寄せられ、立ち入り禁止になった事を知りました。

まあ昔の事で、今は居ないと思いましたが、一応囀りだけは覚えておこうと思い覚えました。初めは、サンコウチョウなどの生息地を探す目的で、色々な所に行ってました。

ところが、ある日(6月下旬)その囀りを聞いてしまったのです。もうそれからは、この鳥(愛称”ピーたん”(私が勝手に決めましたけど))探しに明け暮れていたのでした。バードウォッチャーなら一度は会いたい憧れの鳥ですもの。

囀りをお聞きください。(最も多く囀った時のものです)

”ピーたん”は、繁殖期には囀らないそうですが、その通りで囀りません。2~3時間に一度、数回囀っておしまい。しかも周りは、山ばかりで大木が立ち並び、囀りの方向や距離感すら分かりません。

こんな感じです。

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また、こんなやつも居ます。(ニホンカモシカ)

ニホンカモシカ1607aa.jpg

角が1本無いし。危害を加えなければ人は襲わないと聞いていても、やっぱり近いと怖い。^^;

でも、行くたびに”ピーたん”の囀りは聞こえます(1日に2~4回ですが)。しかし見付けられません。だって突然囀るから分かる訳な~い^^;。

日に日に囀りは少なくなって行きました。囀りが聞こえなくなったら止めようと思いました。そして、ついに聞こえない日(7月初め)が・・・・・・・。その時は、もう止めようと思いました。たった一人での探鳥は寂しくて(他に人は居ないし、他の人にしゃべる訳には、いかない鳥さんだし)、携帯も圏外だし。

それがですね~。セットしておいたICレコーダーに囀りが入っていたんです(自宅に帰ってから分かりました)。この時、私は歩いて奥の方で探鳥をしていたんです。ICレコーダーは車にセットして録りっ放しにしておいたんですね。録れた時間から、私もすぐ近くに居たはずという事、でも聞こえなかったということが分かりました。

ということは、車を置いた所の近くに居るはずという事(距離感)が分かりました。この時、探鳥心に、また火が付きました。

そしてついに!。

遠くの木の上の方に、1羽の鳥さんが止まるのを見つけました。遠いし、背景が明るいしで肉眼では、良くわかりません。ファインダーで見ると、”ピーたん”だ~~~。ただ枝がゴチャゴチャでAFが合いません。なんとか撮った1枚です。(証拠写真程度ですけど)。

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90%諦めていた”ピーたん”撮れちゃいました。その後、飛ばれましたが、飛んで行く方向は確認しました。

でも、これで分かっちゃった。居そうな場所が。次からは飛んで行った逆方向に移動して探鳥することにしました。ただ営巣場所に誤って近付かないように、山から遠目の位置から観察することにしました。

さて、結果は、どうなったでしょうね。今回は、此処までです。続きは次回ということで。

”ピーたん”は、保護が必要な希少種で絶滅が危惧されています。それに加え、巣に人が近づくと育児放棄する危険が、かなり高い鳥さんです。前記したように当地でも300名程のCMさんが集まり、大問題になりました。また昨年近畿地方でも同様に300名程のCMさんが集まり、大混乱になったそうです。300名も集まったら地元の方に迷惑がかかりますし、立ち入り禁止になると思います。

今回は繁殖も終わり、”ピーたん”は、この地を離れ、見られなくなった事を確認しましたので、記事にする事にしました。探しても無駄だと思います。ただ念の為、検索等に引っ掛からないように鳥の名前は、一切記載しません。あくまで”ピーたん”です。

コメント欄は開けておきますが、承認制にしますので、鳥の名前は記載しないよう協力を、お願いします。816000000000000なんて書くのはいいですよ。この場所は、昔見られた場所とは、全く違う所で、私しか知らない場所です。話す気もありませんので問題ないと思いますが、念の為、宜しくお願いします。

つづく


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